フェルナン・クノップフ

1851~1921/ベルギー/象徴主義

ベルギー象徴主義において指導的存在となった同派最大の画家

非現実的で夢想的な世界観や神秘的な場面描写、静寂性と虚無感が混在する独自の絵画表現で自身の様式を確立し、100点あまりの油彩画のほか、パステルや色鉛筆などを用いた作品を数多く残す。クノップフの死、性、眠りなどモチーフを独特の死生観・厭世感によって表現した絵画作品は同国の象徴主義の指針的役割を果すほか、諸外国の芸術家にも影響を与えた。